令和4年度「グリーンスタートアップ支援」の対象企業の選定
東京コンソーシアムでは、スタートアップ・エコシステムの形成促進、産学官によるスタートアップの創出・成長促進に取り組んでおり、今年度新たに「グリーンスタートアップ支援」の取組を推進しています。
1. グリーンスタートアップ支援の概要
グリーンスタートアップ支援とは、今後急成長が見込まれるグリーン分野等のスタートアップを選定の上で集中的に支援し、成長を後押しする東京コンソーシアム独自の取組です。
選定された企業に対して、国内のみならず海外展開を視野に入れ、国内外のベンチャーキャピタル・機関投資家や、先輩スタートアップなど、東京コンソーシアムのネットワークを活かした多様なメンバーによる支援を実施していきます。
2. 支援対象企業の概要
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【マイクロ波ワイヤレス給電(WPT: Wireless Power Transfer)機器の開発、製造、販売等】
・ 自動化が進む工場のエッジデバイスを配線・バッテリー不要のWPT化し、断線等の問題解消で生産性を向上、環境負荷も抑制
・ オフィス空間の環境センサーのWPT化で人の近傍・体内の情報を正確かつ即時に取得し、環境を最適化しCO2排出量を削減
・ ペースメーカーを始めとしたインプラントデバイスのWPT化で患者の負担を減らし、薬では解決の難しい病気を治療・予防
https://aeterlink.com/
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【産業用ドローン、カメラ、スマートデバイス等を活用した業務ソリューションの提供】
・ 点検アプリケーション、データ分析・ロボット制御プラットフォーム、データ収集ロボット・デバイスをワンストップで提供し、設備点検、災害対策、警備・監視等の業務の完全自動化を目指す。
・ 太陽光発電施設、通信・送電鉄塔等の設備点検や、災害時広報、被災状況確認、建設進捗管理、巡回監視等を効率化
https://www.sensyn-robotics.com/
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【オンサイトアンモニア供給システムの研究開発、販売等】
・ アンモニアは、農業用肥料や水素エネルギーキャリア等に活用される資源で、従来の技術では化石燃料による高温・高圧での大量一極集中生産が必要となり、CO2排出や輸送・貯蔵コストの問題がある中、「低温・低圧アンモニア合成によるオンサイト生産(必要な量のアンモニアを必要とされる場所で生産)」技術を確立
・ 輸送・貯蔵コストの低減、環境負荷の抑制、水素活用、送電線の不足などで活用しきれない再生可能エネルギーの活用等に寄与
https://tsubame-bhb.co.jp/
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・ ニッケル、マンガン、コバルトなどのレアメタルを必要としないカーボンバッテリーであるため、掘削にかかる環境負荷をかけず、CO2削減にも貢献でき、持続可能な開発が可能
・ レアメタルを使いリサイクル困難な通常のリチウムイオンバッテリーと比べ、使用するカーボンはリサイクル可能で、環境負荷の低い物質を使い廃棄も容易、発火リスクもなく安全・安心なバッテリーで、性能面も5倍以上の充電速度と10倍の長寿命性あり
https://pjpeye.tokyo/
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・ 核融合は石油や天然ガスなど貴重な地下資源の消費を抑えつつ、二酸化炭素や高レベル放射性廃棄物を排出することなく、また天気や地球規模の気候変動にも左右されることなくエネルギーを供給可能
・ 独自の最先端技術を取り入れた磁場閉じ込め方式で世界初の定常核融合炉の開発、核融合エネルギーの早期実現に取り組む。
https://www.helicalfusion.com/
3. 審査会の体制
審査員
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Archibald Ciganer
(アーシバルド・シガネール)
ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 取締役 共同運用本部長
兼 日本株式運用部長 ポートフォリオ・マネジャー
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株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ パートナー
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Longevity.Capital(ロンジェビティ キャピタル)
Managing Partner(マネージング・パートナー)
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ANRI株式会社 ジェネラル・パートナー
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東京コンソーシアム理事
早稲田大学 教授
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グローバルブレイン株式会社 ジェネラル・パートナー
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Murat Aktihanoglu
(ムラト・アクティハノグル)
Remarkable Ventures and ERA(リマーカブル ベンチャーズ、イーアールエー)
Co-Founder/Managing Partner(共同創業者、マネージング・パートナー)
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東京コンソーシアム理事
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長
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株式会社TBM (ティービーエム) 代表取締役CEO
本件について、東京都にて報道発表がなされていますのでご参照ください。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/02/28/03.html
本件に関する問い合わせ先:
東京コンソーシアム運営事務局 tokyo_consortium@tohmatsu.co.jp
運営受託者:有限責任監査法人トーマツ
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