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ワーキンググループ活動紹介 イベントレポート

大学を中心としたエコシステム拠点強化WG イベントレポート

2022年12月26日にオンラインで開催された「大学を中心としたエコシステム拠点強化WG」のイベントレポートです。

1. 概要

東京コンソーシアムは、2022年12月26日に「大学を中心としたエコシステム拠点強化WG」をオンラインで開催いたしました。当日は大学と民間企業、自治体が参加し、大学と民間企業の連携やその課題、今後の展望についてディスカッションを行いました。

2. イベント実施概要

<東京コンソーシアムにおける大学と民間企業の連携の必要性>

日本のスタートアップの数は海外の主要国と比較すると少なく、スタートアップを創出する人材の育成を行っていくことが求められております。日本で起業が少ない主な要因としては、「失敗に対する危惧」や「身近に起業家がいない」などの理由があり起業に関心を持つ人材に対するロールモデルの存在が必要であることが伺えます。特に大学からのスタートアップ創出が限られていることから、大学は自大学のみで起業家を育成していくのではなく、民間企業と連携しながらスタートアップ創出に取り組んでいくことが必要となります。本WGでは大学からのスタートアップ創出を推進する第一歩として、入り口となる起業家教育における民間企業との連携の在り方について議論を行いました。

<民間企業と大学によるディスカッション>

(1)大学のご意見

大学からは、起業家教育の取り組み状況についてご説明いただいた後、民間企業との連携についてご意見をいただきました。

今後の民間企業との連携に関する意向として、継続して民間企業と連携して起業家教育を促進していきたいというご意見を多くいただきました。また、今後は起業家教育からスタートアップ創出までを一貫して連携していく必要性や海外のように大学と民間企業の連携を深めていくことが必要であるといった点についても言及されました。

一方で、連携にあたっての課題についても様々な言及がありました。例えば、学内の人材が不足しているため民間企業と連携してプログラムを開発する段階まで至っていないケースや、全学に統一した起業家教育プログラムを開発できておらず各学部間で重複したカリキュラムが存在するケースが課題として挙がってきました。

今後の東京コンソーシアムとしての連携構築にあたっては、情報連携、大学と民間企業の接点の創出、東京コンソーシアムにおける議論の場・アイディア創出の場の提供等を考慮に入れながら議論の場を設けていくことが必要であるというご意見をいただきました。

(2)参加企業のご意見

企業からは、現在取り組んでいる大学との連携事例や今後の連携に向けたご意見をいただきました。大学と連携した取り組みとしては、起業家教育プログラムの共同開発や、出張授業等の事例が挙げられました。大学との連携の意向としては、大学への出張事業の実施や学生起業家に向けたPoC等の場の提供を通じた連携についてご意見をいただきました。

また、今後継続して大学と連携を図る上で大学WG等の場を通じて継続的に具体的な議論を行っていきたいというご要望もいただきました。

イベント概要

  • 開催日時
    12月26日(月)14:00~16:00