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ワーキンググループ活動紹介 イベントレポート

バイオ・ウェルネスWG イベントレポート

2023年3月29日(水)に日本橋ライフサイエンスビルディングにて開催された「バイオ・ウェルネスWG」のイベントレポートです。
イベント開催案内は 《こちら》 のページをご覧ください。

1. 概要

スタートアップ・エコシステム 東京コンソーシアムは、2023年3月29日(水)にバイオ・ウェルネスWGを日本橋ライフサイエンスビルディングにて開催いたしました。当日は前半にて、医療業界の動向や最新の取り組み事例等を事務局からご紹介し、その内容も踏まえて、後半にて新規ビジネス創出に向けた参加者によるディスカッションを実施しました。

2. イベント実施概要

(1)ヘルスケアビジネスのトレンド

はじめに、事務局からヘルスケアビジネスの外観を説明しました。
日本では高齢者の人口が増加しており、社会保障費が年々増加していることを受けて、社会保障課題に対する取組を官民連携で進めています。医療費のうち生活習慣病が全体の3分の1以上を占めており、その対策として特に予防に力を入れることが重要となっております。

ヘルスケアビジネスを考えるにあたって、ソリューションに着目し予防、病院、予後等といったフェーズに分けた考え方を説明しました。どのフェーズにおいても従来のサービスにデジタルを導入していく動きが活発化している状況です。

コロナ禍において特に注目されたのは病院内部のオペレーションに関するイノベーションが注目されています。長引くコロナ禍により医療従事者の病院退職が相次ぎ人手不足となる中で、病院のオペレーションをいかに少ない人数で支えていくかが課題となっています。

また、デジタルで予防から予後までをシームレスに繋ぐことはスマートシティに大きく関係しており、自治体やデベロッパーが注目を寄せています。健康・予防に関わるソリューションとしては、具体的な事例として、地域の医療費を減らすことを目的として自治体が健康・予防に繋がるサービスを提供する企業と連携するケースや、企業が小売業と連携して地域住民の栄養管理を行うサービスを提供するケースが注目する事例として取り上げられております。また、予後・介護に関わるソリューションとしては、介護自体の課題に加えて、データによって裏付けられた効果的な支援が課題となっております。具体的な事例として、AIを活用した様々なサービスが開発されております。

また、再生医療についても近年注目される技術の1つとなっております。市場が伸びている中で、再生医療と地域のヘルスケアサービスの連携が今後注目される領域として関心が高まっております。

(2)ワークショップ

事務局からの説明を踏まえて、参加者間でグループに分かれてバイオ・ウェルネス領域での事業連携に向けたディスカッションを行いました。

健康予防パートでは、自社の事業の成長・発展に向けて、どのような企業・団体との連携が必要か議論いただいた結果、実証実験等に協力してくれる自治体との連携の必要性や、大企業とのマッチングの必要性、親和性の高いドメインを有するスタートアップ企業間も連携の可能性等について意見をいただきました。また、東京コンソーシアムの活動を通じて、継続的な企業・団体との会話、マッチングの機会の創出、社会課題・地域課題に取り組むプロジェクト組成等に取り組んでいきたいといった意欲的な意見も多数いただきました。

また、産学連携の強化に向けて、大学・大企業・スタートアップ・自治体の4者が定期的に顔を合わせる場作りが必要とのご意見をいただきました。

ワーキングで議論になった様々なステークホルダーとのマッチングについては事務局で引き続き支援をすると共に、来年度以降の活動の検討としていく旨、議論を行いました。

イベント概要

  • 日時
    3月29日(水)18:30~19:30
  • 場所
    日本橋ライフサイエンスビルディング