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ディープ・エコシステム活動紹介 イベントレポート

City-Tech.Tokyoでの成果発表会 イベントレポート

2023年2月27‐28日に東京国際フォーラムで開催されたCity-Tech.Tokyo内で、東京コンソーシアム ディープ・エコシステムの採択5社による成果発表会を実施しました。City-Tech.Tokyo内での展示ブースとDemo Day参加時のレポートです。

概要

東京コンソーシアム ディープ・エコシステムの採択5社は、2023年2月27‐28日 東京国際フォーラムで開催されたCity-Tech.Tokyo内で展示ブースにおける製品・サービス展示とDemo Dayに参加致しました。
“Grow fast to be a unicorn!”と題した今回のDemo Dayは、City-Tech.Tokyoに参加されている海外投資家や大企業等100名以上の観客を前にした英語での登壇となり、各社の事業や特徴、将来性をアピールし大盛況を収めました。

東京初の世界最大規模のシティーテックイベント「City-Tech.Tokyo」とは

City-Tech.Tokyoは、スタートアップとのオープンイノベーションを通じて、持続可能な都市を実現するための、東京が初開催した世界最大規模のシティーテックイベントです。東京都知事の講演や視察も行われ、イベントは両日で41ヵ国以上から都市、企業、大学、スタートアップ、VC/投資家、メディア等、延べ25,000人以上の多彩なプレイヤーに参加頂きました。都市課題を乗り越え、新たな都市像を創り出すための多彩なアイデアやテクノロジーについて、国内外からの参加者が一同に集い、セミナー、展示、商談会などを通じディスカッションがなされました。

City-Tech.Tokyoでの成果発表会の会場の様子

東京コンソーシアム ディープ・エコシステムとは

東京コンソーシアムの目標は「東京がスタートアップ・エコシステムのグローバル拠点都市としての地位を確立する」ことです。東京には、国内トップ大学の3割、Fortune Global500企業の集積度は世界2位で、スタートアップを育む資源が豊富にあり高いポテンシャルを持っています。

東京コンソーシアムとは?

この様な状況の下、東京コンソーシアムでは海外展開を視野に入れユニコーン級へ成長すると期待されるスタートアップ5社を2022年度の「ディープ・エコシステム」支援対象企業として採択し約半年の支援成果を含め今回のDemo Dayでプレゼンテーションしました。

2022年度ディープ・エコシステム採択スタートアップ5社

東京コンソーシアムでは新にグリーンスタートアップ選抜と支援を行います

東京コンソーシアムでは「Green startups」プログラムも開始致します。このプログラムでは、エネルギー、中間財、最終製品における8つの分野からスタートアップ5社を選抜し2024年3月まで、海外展開も視野に入れた集中支援を実施致します。

グリーンスタートアップの選抜と支援プログラム

DemoDayご登壇企業5社のご紹介

DemoDayに御登壇頂いたスタートアップの概要に関して記載致します。

イノフィス

イノフィス(東京都新宿区)は、東京理科大発技術シーズを利用し、腰や腕のアシストスーツを開発、販売する企業です。少子高齢化による労働人口の減少や介護者の負担増、高齢者の自立等、ソリューションとして当社のアシストスーツを提供しています。当社の製品はモーターやバッテリー等を用いず軽量で装着しやすいのが特徴です。実証実験では最大45%腰の負担を軽減できるとの結果も出ています。主に介護や製造の現場、農業、建設、等で使用される顧客を持ち、既に世界18ヵ国、地域(日本を含む)で販売されています。

inQs

inQs(東京都港区)は、環境に優しい特殊な発電材料を用い「透明発電ガラス」と「低照度発電デバイス」を開発するスタートアップです。透過率70%以上の透明発電ガラスは既存ビルの内窓として設置することで、ビル共用部の電力や災害時の非常用電力を供給します。また低照度発電デバイスは、蛍光灯照明でも発電が可能で、電池交換の心配や配線の煩わしさを無くしスーパーの価格表示や防爆仕様のIoTデバイス(センサーや通信)の電源として利用が可能です。

TechMagic

TechMagic(東京都江東区)は、慢性的な人手不足や低い利益率で悩む食産業に調理ロボットを通じてソリューションを提供するスタートアップです。当社の調理ロボットはモバイルデバイスからの注文をロボットと連携し調理を自動化します。ハードとソフトを融合し、食材・調味料の自動供給、茹でる、炒める、揚げる等の作業をデータベース化し熟練のシェフの味を再現します。他にもセントラルキッチンで活躍する業務ロボット(盛付け等)や調理ロボットを利用した次世代の業態開発も行っています。

ヒューマンライフコード

ヒューマンライフコード(東京中央区)は、“臍帯組織(へその緒)”を利用した、細胞医薬品を社会実装する創業6年目の創薬バイオベンチャーです。当社は東大医科学研究所の技術シーズをもとに、へその緒由来の間葉系細胞を大量培養して製造する細胞医薬品の研究開発に取り組んでいます。同時に、持続発展性のある細胞医療を実用化するため、廃棄されているへその緒から製造する細胞医薬品をアンメットメディカルニーズのある一人でも多くの患者へ届けるサプライチェーンの座組をパートナリングにより構築しました。現在、造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症という致死率の高い難治性疾患に対して第2相試験が行われています。

RevComm

RevComm(東京都渋谷区)は、電話営業や顧客対応を可視化する音声解析AI搭載型のIP電話MiiTel(ミーテル)を開発、販売しています。MiiTelは顧客との会話を自動録音し、AIが文字起こし、営業トーク等をスコアリングし、定量・評価します。これまでブラックボックス化していたトーク内容を自己学習やフィードバックに活かし商談の獲得率や成約率の向上を後押しします。Zoomとの連携で文字起こし、トーク分析機能を利用できるサービスも開始しました。さらに、Global化の第一弾としてインドネシアにてサービス展開を始めています。当社の音声解析AI機能は言語依存が無いので世界中の展開が可能です。

ご関心をお持ち頂けたスタートアップ企業の詳細に関しては、各社HPにてご確認いただけると幸いです。